ソースコードからのインストール
AGXUnrealのソースコードをビルドし、UEプロジェクトにインストールする。
この方法は次の項目に該当する場合に選択する。
ローカルにインストールされたAGX Dynamicsを使いたい場合
環境などの要因でPrebuiltのAGXUnrealが使えない場合
カスタマイズされたUnreal Engineを使う場合
参考文献
前提条件
Requirements — AGX Dynamics for Unreal documentation に記載のバージョンのソフトを使う。
Unreal Engine
AGX Dynamics
Visual Stuido
.NET Framework(Windowsのみ)
事前準備
注釈
次のとおりパスを表記する。
<AGX_DIR>
: AGX Dynamicsのルートダイレクトリへのパス<UE_ROOT>
: Unreal Engineのルートダイレクトリへのパス<UE_PROJECT_DIR>
: UEプロジェクトのルートダイレクトリへのパス<UE_PROJECT_NAME>
: UEプロジェクトの名前
AGXのセットアップ を参考にAGXをインストールする。
AGXUnrealプラグインのビルドに使うUEプロジェクトを準備する。 新規にUEプロジェクトを作成する場合は、C++プロジェクトにする。
ブラウザで AGX Dynamics for Unreal Download を開く。
Unreal Engineのバージョンに合わせた zipファイルを「Source」列からダウンロードする。

UEプロジェクトのルートフォルダにフォルダ Plugins
を作る。
zipファイルを解凍し、 Plugins
フォルダに AGXUnreal
フォルダを配置する。
Windowsでのビルド
エクスプローラーで .uproject
ファイルを右クリックする。
Generate Visual Studio Project Files を選択し、Visual Studio用の .sln
ファイルを生成する。
コマンドプロンプトを開き、UEプロジェクトの .sln
ファイルをVisual Studioで開く。
# AGXの環境変数の設定
call "<AGX_DIR>\setup_env.bat"
cd <UE_PROJECT_DIR>
# UEプロジェクトをViual Studioで開く
devenv /UseEnv <UE_PROJECT_NAME>.sln
Visual Studioのソリューションエクスプローラーから <UE_PROJECT_NAME>
を右クリックし、 ビルド(Build) を選択する。
プラグインのビルドが完了したら、メニューバーから デバッグ(Debug) ‣ デバッグなしで開始(Start Without Debugging) を選択し、 プロジェクトをUnreal Editorで開く。
Linuxでのビルド
ターミナルを開き、次のコマンドを実行する。
# プロジェクトファイルの作成
cd <UE_ROOT>
$ ./GenerateProjectFiles.sh <UE_PROJECT_DIR>/<UE_PROJECT_NAME>.uproject -game
# AGXの環境変数の設定
source <AGX_DIR>/setup_env.bash
# AGXUnrealのビルド
cd <UE_PROJECT_DIR>
make <UE_PROJECT_NAME>Editor
# ビルド完了後にUnreal EditorでUEプロジェクトを開く。
<UE_ROOT>/Engine/Binaries/Linux$ ./UE4Editor <UE_PROJECT_DIR>/<UE_PROJECT_NAME>.uproject